各地で市民に協力呼び掛け 「アフリカへ毛布をおくる運動」今年のキャンペーン期間が終了

5月27日、品川教会が協力する「品川アフリカへ毛布をおくる会」が取り組んだ毛布収集から

4月1日から全国で実施されていた「アフリカへ毛布をおくる運動」(主催・同運動推進委員会)のキャンペーンが5月31日に終了した。

今年も同運動に参加する立正佼成会では、各教会の自主計画に基づいて運動の啓発や毛布の収集を展開。大型連休を中心に会員や市民宅への戸別訪問をはじめ、地域の商店街やイベント会場にPR用のブースを設けて毛布の提供や海外輸送協力金への支援を呼び掛けたほか、毛布に縫い付けるメッセージの作成なども行われた。

平和を願うメッセージが縫い付けられた毛布

品川教会はキャンペーン終盤の5月27日、壮年部員がしながわ中央公園での催しに合わせて、同運動推進委員会の参画団体としてブースを設け、PR活動を実施。毛布の受け付けも行った。事前に会場の近隣住宅を訪れてチラシを配り、運動の趣旨を説明した。この日、近隣住民や催事参加者から20枚の毛布と海外輸送協力金が寄せられた。これに先立つ4月15日、5月12日などには、品川区内の寺院の協力を得て、毛布の受付会場を設けた。

松本教会は、期間中に行政の広報誌や日刊紙を通じて広く市民に告知を行ったほか、地元スーパーの協賛により、店先にポスターや幟旗(のぼりばた)を掲げて運動をアピール。独自に作成したチラシを、来店客一人ひとりに配った。さらに、観光地の宿泊施設や民家を一軒ずつ訪ね、毛布の提供を募った。その結果、計1015枚の毛布が市民や会員から寄せられ、6月1日には、そのうち約100枚の毛布の梱包(こんぽう)作業を壮年部員が行った。

松本教会では、1015枚の毛布が梱包された

作業に参加した男性会員(66)は、「戸別訪問では、多くの方々からのご協力を頂きました。貧困や紛争に苦しむ、アフリカの人々の幸せを願い、これからも運動に取り組みたいと思います」と語った。

全国から寄せられた毛布は現在、神奈川・川崎市の東扇島国際物流センターにある日本通運株式会社の倉庫に搬入・保管されている。今後、同運動推進委員会での配付国の選定などを経て、現地に輸送される予定だ。

なお、各教会で呼び掛けた本年度分の海外輸送協力金については、8月31日まで受け付けている。