松緑神道大和山が立教百年祭 本会の庭野会長が直会で祝辞
松緑神道大和山の初代教主・田澤康三郎師は宗教対話・協力による世界平和の実現に尽力した。平成4年10月には、庭野日敬開祖の後任として新日本宗教団体連合会(新宗連)の第三代理事長に就任。このほか、日本宗教連盟(日宗連)理事長、世界宗教者平和会議(WCRP/RfP)日本委員会の常任委員、常務理事、名誉顧問などの要職を歴任した。第二代教主・豊弘師も同日本委青年部会幹事長、新日本宗教青年会連盟(新宗連青年会)委員長に着任するなど宗教協力を通して、庭野開祖、庭野会長とそれぞれ深い交流があった。
祝辞の中で庭野会長は、新宗連が環境美化運動を展開していた当時の田澤初代教主の言葉を述懐。「初代教主さまは、『ごみを拾うことも大切だが、捨てない心を育むことが、まず大切ではないか』とおっしゃいました。短いお言葉ですが、物事の本質を鋭くついておられ、目の覚めるような思いが致します」と述べた。
さらに豊弘師と30年にわたり結んできた親交に触れ、「本会が『第3回青年の船』を就航した際、豊弘先生は、佼成会の催しにもかかわらず、ご参加くださいました。その際、船中の学習会で『一食(いちじき)を捧げ 一欲を節する運動』についてお話しくださったことが、本会が『一食を捧げる運動』に取り組むきっかけになりました。以来、四十数年、本会の平和活動の中心といえる身近な実践になっています。WCRPや新宗連の活動を通して学び合い、支え合ってきた、まさに同志といえる間柄でした」と振り返った。
その上で、現代にも続く松緑神道大和山と本会の友好関係に触れ、「平和な社会、世界を目指し、今後も手を携えて前進してまいりたいと思います」と語った。