吹奏楽の普及・発展に寄与 全日本吹奏楽連盟から本会とTKWOに感謝状

吹奏楽コンクール全国大会の会場として普門館を提供した本会に対し感謝状が贈られた。感謝状を受け取る川端理事長(右)

日本の吹奏楽の普及・発展に寄与したとして、立正佼成会と東京佼成ウインドオーケストラ(TKWO)に一般社団法人・全日本吹奏楽連盟(丸谷明夫理事長)から感謝状が贈られた。5月25日、東京・墨田区のホテルで行われた同連盟の創立80周年記念式典の席上、川端健之本会理事長、TKWOの林總太郎楽団長に手渡された感謝状は、本会とTKWOのほか4団体に贈呈された。

憧れのホール 普門館

普門館で行われた吹奏楽コンクール全国大会は35回を数える。黒い床の舞台に立つことを、多くの生徒が夢に見た

普門館が全日本吹奏楽コンクール全国大会の会場として初めて使用されたのは1972年。その後、77年から2011年まで主に中学・高校の部で計34回、使用された。

5000人規模のホール、楽器搬入に便利な駐車スペースなど全国から集まる参加者を受け入れるのに十分な設備が整っていた。後に、「吹奏楽の甲子園」としてコンクールを目指す生徒たちの憧れのホールとなった。

TKWOは、1977年から98年までコンクールの課題曲の参考演奏を担ってきた。99年以降は、「大阪市音楽団(現・Osaka Shion Wind Orchestra)」と2年ごとに交代で行っている。

感謝状に対し川端理事長は、「普門館は“吹奏楽の甲子園”とも呼ばれ、さまざまなドラマが生まれたと伺っています。皆さまに愛され、多くの人々の心に残る場となったことを有り難く思っています。建物は姿を消しますが、感動と喜びを与えた癒やしの地として皆さまのご記憶にいつまでも残ることを願っています」と語った。

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