地域での包括的なケアを考える シンポジウムでWCRP/RfPの取り組みを発表
さらに、震災と原発事故によって被害を受けた人々への支援活動をサポートするWCRP/RfP日本委の「フクシマコミュニティづくり支援プロジェクト」を説明。こうした一連の活動の中で、宗教団体が単独で自治体との連携を申し出ても、「政教分離原則」を理由に実現は難しいが、宗教団体が連合体として取り組むことで、自治体とも協力体制が取れ、地域のニーズにも即応できると語った。
この後、川崎市の職員や、同プロジェクトのアドバイザーを務める作家の石井光太氏らがコメンテーターとして発言した。石井氏は、神奈川・川崎市の河川敷で3年前、中学1年(当時)の男子生徒が殺害された事件を取材した経験から、「事件の被害者も加害者も、一度は地域のセーフティーネットにかかっていた」と詳述。その上で、困難な状況にある人に対してケアを提供するだけでなく、これによって困難を克服した人が、自分以外に困難を抱える人をケアの場に引き寄せるような支援のあり方が必要と述べた。
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