国際協力活動に従事する個人を表彰 「アーユス賞授賞式」が東京で

「NGO新人賞」の受賞者たち

授賞式では、各受賞者の活動が紹介された後、アーユスの茂田眞澄理事長(浄土宗勝楽寺住職)から、それぞれに表彰状と記念品が贈られた。

あいさつに立った新人賞受賞者からは、「NGO全体に良い影響を与えたい」「今後も人々に寄り添う支援を続けていきたい」「NGO参加者の裾野を広げ、仲間を増やしていきたい」といった抱負が聞かれた。

最後に表彰を受けた大橋氏は、バングラデシュで活動を始めた当初、英国のNGOに所属していたバングラデシュ人から現地での支援の仕方を学んだと述懐。その彼は、大橋氏が大学教諭に就いた際、「大橋がここでやっている仕事は自分たちでもできる。しかし、貧困問題の背景には、日本をはじめとする先進国があり、それを変えるのは大橋たちにしかできない。若い人たちを教えて日本を変える仕事に携わることは素晴らしい」と喜んでくれたことを振り返り、教育活動の原点にあるNGO活動への思いを発表した。

授賞式後、大橋氏は、本紙の取材に対し、「自分の中でのフェーズが変わる時期に、非常に良い機会を頂くことができ、一つの区切りになった。これからは大学をNPOやNGOに解放する新しいスタイルを模索しながら、人々のボランティアに対する偏見、ネガティブな部分の打開に努めたい」と話した。