国際協力活動に従事する個人を表彰 「アーユス賞授賞式」が東京で
アーユスＮＧＯ大賞を受賞した大橋正明氏（右）
市民による国際協力ＮＧＯの活動に多大な功績のあった個人を表彰する「アーユス賞授賞式」（ＮＰО法人「アーユス仏教国際協力ネットワーク」主催）が２月５日、東京・品川区の日蓮宗妙建山本立寺で開催された。同ネットワークの会員やＮＧＯ関係者ら９０人が参集した。
アーユス賞の贈呈は、同団体が創立２０周年を迎えた２０１３年に始まったもの。現在、日本の国際協力ＮＧＯ活動に多大な功績のある個人を表彰する「ＮＧＯ大賞（功労賞）」、将来に活躍が期待される個人に贈る「ＮＧＯ新人賞（奨励賞）」、アーユスの活動への協力に謝意を示す「特別功労賞」の３賞が設けられている。
第５回となる今年は、聖心女子大学グローバル共生研究所所長の大橋正明氏が大賞に選ばれた。大橋氏は、１９８０年、「シャプラニール＝市民による海外協力の会」の駐在員としてバングラデシュに渡って以来、日本のＮＧＯ活動家の草分けとして活躍するとともに、９３年から現在まで、大学で平和学などを教えている。これまで、シャプラニールの代表理事、認定ＮＰＯ法人「国際協力ＮＧＯセンター」（ＪＡＮＩＣ）の理事長などを歴任。また、庭野平和財団が２００４年から１４年まで、立正佼成会一食（いちじき）平和基金の委託を受け、南アジアの貧困の削減に取り組んだ「南アジアプログラム」の専任アドバイザーを務めた。
ＮＧＯ新人賞は、シャプラニールでファンドレイジング（資金調達）を担当する上嶋佑紀氏、ＮＰＯ法人「泉京・垂井（せんと・たるい）」理事兼事務局長の河合良太氏、ＮＰＯ法人「フリー・ザ・チルドレン・ジャパン」のアドボカシー事業リーダーを務める河本千夏氏、ＮＰＯ法人「関西ＮＧＯ協議会」の広報・啓発事業担当職員の谷川詩織氏、ＮＰＯ法人「パルシック」パレスチナ事務所代表の盛田青葉氏の５人が受賞。特別功労賞には、一般財団法人「太田慈光会」代表理事の太田義徳氏が選出された。
