仏教タイムス社から『宗教の名を使った暴力的過激主義を問う―ACRP創設40周年記念シンポジウム記録と宗教協力の草創期と展開―』発刊

仏教タイムス編集部がまとめた『宗教の名を使った暴力的過激主義を問う―ACRP創設40周年記念シンポジウム記録と宗教協力の草創期と展開―』がこのほど、発刊されました。

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第一部には、『若い人たちに宗教の名による妥協なき殺戮がいかに愚かなことなのかを熱烈に語れ』と題した一般財団法人「日本総合研究所」の寺島実郎会長による基調発題を収録。これは、2016年10月26日、京都市国際交流会館で行われたACRP(アジア宗教者平和会議)創設40周年記念シンポジウムで講演したものだ。

寺島氏は冒頭、生命史から人類誕生や宗教の成り立ちを説明。今後、宗教の試練になることとしてAI(人工知能)を挙げながら、人間だけが有する特性に目を向ける重要性を説く。さらに、暴力的過激主義の克服として「対話」の必要性を歴史、国際情勢の分析を踏まえて示し、宗教が果たすべき役割を提案している。

第一部には、このほか、庭野日鑛ACRP共同会長(立正佼成会会長)の開会挨拶、世界宗教者平和会議(WCRP/RfP)国際委員会の杉野恭一副事務総長やディン・シャムスディーンACRP実務議長(インドネシア)、スファトメット・ユニャシットWCRP/RfPタイ委員会執行委員、キム・ヨンジュACRP共同会長(韓国宗教人平和会議会長)によるパネルトークとディスカッションなどが収録されている。

第二部のタイトルは、『宗教協力の草創期の展開』。仏教タイムス編集部が、ACRP40年を振り返り、その歴史と果たした役割を検証した。また、WCRP/RfPの原点を見つめるべく、1970年に京都で初めて行われた世界宗教者平和会議(第1回WCRP世界大会)を体験した宗教者へのインタビューを掲載している。

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『宗教の名を使った暴力的過激主義を問う―ACRP創設40周年記念シンポジウム記録と宗教協力の草創期と展開―』
仏教タイムス社
1000円(税別)