「フォコラーレ運動の第2代会長を務めたマリア・ボーチェ女史が逝去」など海外の宗教ニュース(海外通信・バチカン支局)

フォコラーレ運動の第2代会長を務めたマリア・ボーチェ女史が逝去

2008年に逝去したフォコラーレ運動創設者のキアラ・ルービック女史の跡を継ぎ、21年まで同運動の第2代会長として世界182カ国、200万人のメンバーを指導したマリア・ボーチェ女史が6月20日、ローマ近郊のロッカ・デ・パパにあるフォコラーレ運動本部で亡くなった。87歳だった。

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佼成新聞バチカン支局 宮平支局長が語る「新ローマ教皇レオ14世就任」

2025年5月8日、ローマ・カトリック教会の新たな歴史が刻まれました。前ローマ教皇フランシスコの帰天に伴い開かれたコンクラーベ(教皇選挙)にて、カトリック史上初のアメリカ人教皇が誕生しました。その歴史的瞬間に立ち会った、佼成新聞バチカン支局の宮平宏支局長のインタビュー動画をお届けします。

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栄福の時代を目指して(9) 文・小林正弥(千葉大学大学院教授)

イスラエル・イラン戦争――文明の衝突と世界平和への祈り

「栄福の時代」への動きとは逆に、深刻極まりない戦争が勃発してしまった。6月13日に、核兵器開発阻止を名分にイスラエルがイランを攻撃し、参謀総長や司令官などを殺害したのである。イランは反撃して、超高速ミサイルなどでイスラエルの誇っていた多重のミサイル防衛システム(アイアンドームなど)を突破し、機能を止めて、次々とテルアビブやハイファなどに打ち込んだ。軍事的応酬が続き、イスラエルも多大な被害を受け、アメリカに軍事的な参加を要請した。

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食から見た現代(17) 食べるのが苦手な子どもたち〈前編〉  文・石井光太(作家)

「食べるのが苦手な子どもが増えました。食べることに関心を示さなかったり、嫌がったりする子がとても多いのです」

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内藤麻里子の文芸観察(69)

阿部智里さんの『皇后の碧(みどり)』(新潮社)は、これぞ令和に送り出すにふさわしいと言いたくなるようなファンタジー小説である。アニメにもなった和風大河ファンタジー「八咫烏(やたがらす)」シリーズで知られる著者の、新たな挑戦だ。

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カズキが教えてくれたこと ~共に生きる、友と育つ~ (6) 写真・マンガ・文 平田江津子

「ひとりの生徒」として関わってくれた担任

小学校の卒業を間近に控えた頃、カズキに、中学校の就学先に関して「特別支援学校適」と書かれた入学指定通知が届きました。小学校6年間を特別支援学級に在籍していた経験から、学ぶ場を分けると、いくら交流をしてもどこかに“壁”があるように感じていました。「このままでは、カズキが地域社会で生きていくための素地ができない」と実感した私たち夫婦は、教育委員会に出向き、思い切って「普通学級」への転籍を希望しました。専門家から多少の反対があったものの、話し合いによってそれを叶(かな)えることができました。

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切り絵歳時記 ~柳田國男『先祖の話』から~ 7月 文/切り絵 ルポライター・切り絵画家 高橋繁行

人は死ねば子孫の供養や祀(まつ)りをうけて祖霊へと昇華し、山々から家の繁栄を見守り、盆や正月に交流する――柳田國男は膨大な民俗伝承の研究をもとに日本人の霊魂観や死生観を見いだした。戦時下で書かれた柳田國男の名著『先祖の話』をひもときながら、切り絵を使って日本古来の歳時記を絵解きしたい。

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「バチカンから見た世界」(168) 文・宮平宏(本紙バチカン支局長)

-国家イデオロギーとなった米国とロシアのキリスト教/教皇の説くキリスト教(1)-

ローマ教皇レオ14世は6月9日、120を超える国々からバチカンに参集したローマ教皇庁宣教事業部(POM)総会の参加者たちに向かい、キリストが弟子たちに直接になした問い、「人々の間で、人の子(人間となったキリスト)を何者だと思っているのか」(マテオによる福音書16章13節)を突き付けた。人間の救いと、キリスト教のみならず、世界諸宗教の存在理由に共通する問いだった。「人の救いは、人となり十字架上で亡くなったキリストのみ」にあり、その「キリスト」を国家イデオロギーとなったキリスト教で置き換えてはならない、との警告としても受け取れる問いなのだ。世界で民主主義が後退し、独裁政権、君主国家、強権政治へ向けた兆候が強まる中、政権を支える国家イデオロギーとなったキリスト教、ユダヤ教、ヒンドゥー教が台頭してきているからだ。

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5月の庭野会長の法話から

5月に大聖堂で行われた式典から、庭野日鑛会長の法話を抜粋しました。(文責在編集部)

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楽生(らくいき)~楽に生きるを極めるヒント~(3) 文・日本笑いヨガ協会代表 高田佳子

モヤモヤを消す魔法 ①手を動かし、心を整える

動物にも人間にも、本来備わっている秘めた力がありますが、私たちは自分の思い込みでその力に制限をかけ、人生もったいないことをしている、というのが前回までのお話でした。

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