共生へ――現代に伝える神道のこころ(24) 写真・文 藤本頼生(國學院大學神道文化学部教授)

古来、災禍を祓うために供えられたゆかりある各地の銘菓に目を向けて

節分も過ぎると、次は五節供(ごせっく)の二番目「上巳(じょうし)の節供」、つまり三月三日の雛(ひな)祭りの季節を迎える。この雛祭りには、古い形式の一つとして、旧暦三月三日に紙を人のかたちに切った「形代(かたしろ)」に身の穢(けが)れを託し、川や海に流すという「流しびな」の風習がある。現在も鳥取県東部の旧八頭郡用瀬町(現鳥取市)にて、藁(わら)を丸く編んだ「桟俵(さんだわら)」に男女一対の紙雛を乗せて、千代川へと流す民俗行事として継承されており、その原型は平安時代にまでさかのぼる。こうした人形に身の穢れを託して流すという事象は、神社神道では六月三十日、十二月三十一日に半年ごとの罪や穢れを祓(はら)うために斎行する「大祓(おおはらえ)」行事にも通ずる。また、五節供の日に神を迎え、供え物を捧げて災禍を祓うことは、古くから宮中の行事に取り入れられており、『源氏物語』や『枕草子』にもそうした記述をうかがうことができる。

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バチカンから見た世界(132) 文・宮平宏(本紙バチカン支局長)

アフリカ大陸に手を伸ばすな――教皇がコンゴからアピール

ローマ教皇フランシスコは1月31日から2月5日まで、コンゴ民主共和国(旧ザイール)と南スーダンを訪問するため、イタリアのフィウミチーノ空港を飛び立った。

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大人が学ぶ 子どもが自分も相手も大切にできる性教育(2) 文・一般社団法人ソウレッジ代表 鶴田七瀬

『性教育は怖い?』

第1回では、私の性教育の活動は「課題意識」からスタートしたと話しました。一般社団法人ソウレッジの活動を通して子どもたちに性教育を伝える中で、その時間がとても価値のある、豊かな時間であることを実感しています。

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