立正佼成会 庭野日鑛会長 9月の法話から

9月に大聖堂で行われた式典と「脇祖さま報恩会」から、庭野日鑛会長の法話を抜粋しました。(文責在編集部)

「慕古心」

私の好きな言葉の中に、道元禅師の「慕古心(もこしん)」という言葉があります。これは、「古いものを慕うだけでなく、古(いにしえ)も今も変わらない一つの真理、絶対の真理を慕うこと」という意味です。有名な『正法眼蔵(しょうぼうげんぞう)』の中に、「稽古(けいこ)のおろそかなるなり、慕古いたらざるなり」、こんな言葉があります。「稽古」とは、「昔の物事を考え調べること。古書を読んで昔の物事を参考にして、いろいろなことを明らかにしていくこと」が一番目の意味としてあります。そして二番目に「武術を習う」。私は剣道をやりました。それから、柔道とかいろいろありますけども、それが「稽古」の意味としてあります。そして三番目には「学んだことを繰り返して練習する」。「稽古」は普通、だいたいそうですね、同じことを繰り返して学んでいくわけです。

私たちがお互いに頂いております仏さまの教えも、2500年も前のお釈迦さまが説かれた古の教え、今も変わらない一つの真理ですね。そうしたものを今、私たちは頂いておりますから、「慕古心」――古いものを慕うだけでなくて、古も今も変わらない一つの真理、絶対の真理を慕って、精進をさせて頂いていると言うことができるのではないかと思います。
(9月1日)

麻の中の蓬

教会では、いろいろな方々がおられる中で修行をしていくわけであります。佼成会には学林という青年たちを教育する場がありますが、開祖さまは「麻(あさ)の中の蓬(よもぎ)」という言葉で、学林生についてお話をされたことがあります。「まっすぐに伸びる麻の中に生えれば、曲がりやすいヨモギも自然にまっすぐ伸びる。人も善人と交われば、その感化を受けて善人となる」。これが、その意味合いであります。先ほどのお説法の中でも、佼成会の先輩の方々からいろいろと教えて頂いて、修行をされている感じがいたします。学林だけでなくて、皆さん方の教会の中でも、「麻の中の蓬」として一人ひとりが修行をされている、そうしたことを分からせて頂けます。
(9月1日)

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