令和7年次「壮年総会」 自分らしく出会うための「対話」を

第1部では、庭野光祥次代会長と壮年幹部の代表による語り合いがライブ配信された(YouTubeの画面から)
立正佼成会の令和7年次「壮年(ダーナ)総会」が昨年11月24日、オンラインで開催され、全国の壮年部員が視聴を通じて参加した。第1部の『対話プログラムを経た日常の実感』では、庭野光祥次代会長と壮年幹部による語り合いをライブ配信。第2部では、長岡、新潟、金沢の各教会が企画した三つの選択プログラムが行われた。
昨年8~11月、総会に向けた取り組みとして「壮年対話プログラム」がオンラインで開催された(希望者のみ)。参加者は、身近な人間関係の悩みや「お役」に対する葛藤を仲間と語り合った。
当日は、同プログラムの参加者を代表し、長岡教会のS壮年部長(60)とH同副部長(62)、相模原教会のM壮年部長(51)が登場。ファシリテーターに光祥次代会長を迎え、対話の実践から得た気づきや、身近な人間関係に生じた変化を報告した。
このうち、昨年から壮年部長を務めるMさんは、活動の内容に繰り返し異議を唱える部員たちとの間に「どこか壁がある」と感じ、触れ合い方に苦心してきたという。
そうした中で対話プログラムに参加し、他教会の壮年との語り合いを通して日頃の自分を顧みると、〈部長として良いことを言わねば〉という思いに縛られ、無理をしてきた自分に気づいた。
以来、壮年部員と話す際は自分から本音を打ち明けた。すると、役の重圧が解けて穏やかな心持ちになり、壮年部活動に関心があるからこそ、部員たちは一生懸命に思いを伝えてくれるのだと受けとめられた。今では、関わる部員たちが「かわいく見えてきた」と振り返った。
自分の現在地を認める
また、Mさんは対話プログラム参加後、妻との関係に思いを巡らせたと発表。結婚当初からけんかが絶えず、妻から厳しい言葉を浴びせられることを恐れ、現在ではほとんど会話できていないと悩みを打ち明けた。
総会で3人と語り合い、それでも妻と暮らす理由を問われたMさんは、「会話しないことで家庭が何とかなるならそれで良い」と答えながらも、両親の不仲が子どもに悪影響を及ぼすことを心配していると明かした。光祥次代会長が「どうにかしたいですか」と尋ねると、本当は妻の思いも知りたいが、聞く勇気が出ず、「斉家(せいか)」の教えから遠ざかっていることが悔しいと吐露した。
これを受けて光祥次代会長は、気持ちに余裕のないまま理想の夫婦関係を目指してきたMさんの苦しさを慮(おもんぱか)った。その上で、「今はこれが、二人で一緒に生きるためのちょうど良い距離感」と、自分たちの現在地を認めて安心することが、関係の変化につながるかもしれないと語りかけた。
3人の話を聞き、Mさんは「家族にはいろいろな形がある」と受けとめ、安堵(あんど)したと発言。少しずつでも妻との関係を改善していきたいと、前向きな表情で語った。
「お言葉」を述べた光祥次代会長は、対話の中で自身の苦悩を語るのは「自分をがっかりさせるような自分」を直視することでもあり、簡単ではないと説示。しかし、法座でサンゲするように、「がっかりな自分を認めて受け入れるからこそ、先に進む道が見えてくるのだと思います」と語り、教会や活動の中でも、相手の本心を決めつけず謙虚に耳を傾け、違和感や苦しさを「安心して表明できる場」をつくっていく大切さを伝えた。





