「開祖さま生誕会」庭野会長が法話 経験を積み、思想を深め、後世の手本になる言行を(動画あり)

当日は、全国の青年女子部員代表20人が色とりどりの振り袖に身を包み、奉献の儀を行った
大聖堂の聖壇上に掲げられた写真にある庭野日敬開祖の笑顔が、温かい日差しのように会員たちを包み込んだ――。
人々の救われと世界平和の実現に向けて全身全霊を捧げた庭野日敬開祖の生誕を祝い、その遺徳をかみしめ、会員一人ひとりがさらなる布教伝道と精進を誓う「開祖さま生誕会」が11月15日、立正佼成会の大聖堂(東京・杉並区)はじめ全国各教会で開催された。大聖堂には、会員約1850人が参集。式典の模様は、インターネットを通じてライブ配信(会員限定)された。
式典では、東京佼成ウインドオーケストラの演奏と佼成合唱団によるコーラスに合わせて、全国の青年女子部員20人による奉献の儀が行われた。庭野光祥次代会長を導師に読経供養が厳修され、庭野日鑛会長が聖壇上で「啓白文」を奏上した。
体験説法に立った鳥取教会青年部長(45)は、強引な母親の存在や、“私生活とお役”を両立する難しさに苦悩したと述懐。多くの人に支えられて教えを実践する中で、ものの見方が変化し、母親の言動はわが子の幸せを願う親心の現れだったと感じたとともに、役を担う上での苦しみは向き合ったからこその気持ちだと気づき、自分の努力を認められたと話した。
また、法縁に触れたことで周囲の人の幸せが自分事に感じられた経験から、わが子への信仰の継承と、“仏さまと子どもたち”をつなぐことが夢だと語り、「仏性の輝きに目が行く私」になれるよう精進すると誓願した。
この後、庭野会長が法話に立ち、立正佼成会の信仰の在り方は釈尊の教えを理解して、目が見える、耳が聞こえるなど、一つ一つに感謝を忘れずに精進することであり、そうした中で救われていくと明示。その上で、3歳の時に病で両手足を失った作家・中村久子氏の、“先(ま)ずもって人間に生まれさせて頂いたこと”を喜ぶという考え方を紹介し、「私たちも真剣に生きていかなければならない」と伝えた。
また、子どもの成長を祝う「七五三」が11月15日に行われることに言及。家庭教育の重要性が書かれた書籍を引用しながら、将来を背負って立つ子どもの教育は基本的に両親が中心であり、幼い頃は言行を真似(まね)るという人間の本能が純粋に発揮されるため、親がどのような姿であるかが大事だと述べた。
さらに、中国・南宋時代の官吏である朱新仲(しゅしんちゅう)が示した人生訓「五計」に触れ、いかに経験を積み、思想を深めて人生を完成させていくかという「老計」について説明し、「後世の人のためになれるような老人になっていかなければ」と精進を続ける大切さを語った。






