石巻教会 発足60周年の記念行事として石巻川開き祭りに参加

写真は全て石巻教会提供

立正佼成会石巻教会は今年10月20日、発足60周年を迎える。この機に、同教会では、布教に尽力してきた先達への感謝を胸にさまざまな取り組みを展開。その一つとして、長年にわたり参加を続ける市内での「石巻川開き祭り」(8月3、4日)で、会員101人がマトイ行進や和太鼓の演奏を披露した。

同祭りは、コロナ禍を経て2022年に再開した。昨年、石巻教会は前夜祭の慰霊供養で奉献に参列。今年はこれに加え、学生部長(20)の誓願で、市内パレードでの行進を決めた。

学生部長は、今年3月の東北支教区「大学生仏教セミナー」で参加者と共にマトイを振り、皆で心を一つにして取り組めたことに感動を覚えた。その後、多くの人と喜びを分かち合いたいと、自身が子どもの頃から参加してきた川開き祭りで再び行進することを提案。熱中症や練習不足を心配する声もあったが、学生部長の“発”を大切にしようと、多くのサンガ(教えの仲間)が実現に向けてサポートした。

当日は、東北支教区から仙台、山形、米沢、郡山、平の各教会の青年部員も加わり、石巻市中心部をマトイ、鳴り物、和太鼓が元気よく行進。約30度まで気温が上がる中、十分な給水、休憩ができるよう準備を尽くし、笑顔で練り歩いた。

「誰も体調を崩すことなく終えられたのは、こまやかな心配りで支えてくださった支部長さん方、教会の皆さんのおかげさまです。そして、教会の大先輩たちが地域とのご縁を大切にし続けてくださったからこそ、祭りに参加できたのだと感謝が湧きます」と学生部長は語った。

また、2日の前夜祭では、石巻仏教会による、「川村孫兵衛翁報恩供養祭・川施餓鬼供養祭・東日本大震災慰霊祭」を厳修。僧侶が読経する声が響く中、同教会の青年部員ら24人が奉献を行った。

いとこと6人で参加した学生部員(12)は、「亡くなった人に喜んでもらいたいと、お菓子を奉納しました。教会の皆さんが見守ってくださり、とてもうれしかったです」と話した。

このほか、石巻教会では周年の記念行事として、元教会幹部の説法を聴く集い、地域ボランティアへの参加、本部参拝などを行っている。