富士宮教会発足50周年記念式典 再会を喜び多彩な企画を展開
教会発足50周年を迎えるにあたり、立正佼成会富士宮教会は昨年、実行委員会を結成し、コロナ禍で自粛していた教会活動を再開しようと、多くの記念事業を行った。
「富士宮の良いところは何だろうと、青年から壮年までで意見を出し合いました」と、実行委員長を務めた壮年部長(68)。地元の伝統野菜の村山ニンジンなどを育てる「はたけ部」をはじめ、地域に親しみながら仲間との再会を楽しめる活動を行う中で、教会全体に喜びの輪が広がっていった。
一連の取り組みの節目として10月22日、『~ありがとう50周年 羽ばたけ未来へ~今日の出会いを共に楽しもう!!』をテーマに教会道場で記念式典を開催。約400人が参集した。
冒頭には「50周年記念座談会」として、教会発足当時を知る会員が、道場落慶の思い出や自身の信仰を語る映像作品が上映された。会員50人による奉献の儀、柳田季巳江教会長を導師とする読経供養の後、庭野日鑛会長の啓白文が奏上された。
体験説法を行った文書布教部長(61)は、自身や家族が相次いで病を患う中、サンガ(教えの仲間)に支えられ、「全てを仏さまにお任せする心」で苦と向き合えた体験を発表。触れ合う相手を救いにつなげられる自分になりたいと成長を誓った。
続いて、川端健之教団顧問が講話。法華経に示された人間の生き方を知り、本当の幸せをつかんでほしいという庭野日敬開祖の願いのもと、精進を重ねる重要性を説いた。
式典後は、教会道場の敷地内にある広場で「50周年につなごうマルシェ」を実施。手作りの雑貨や衣類の販売、キッチンカーの出店など、地域住民も集う憩いの時間となった。
広報担当の実行委員(47)=少年部長=は、「式典を通して先輩方から学んだ、教えを信じ続ける力の大切さを忘れずに、次の60周年に向けた“種まき”になる活動をしたい」と語った。「はたけ部」などの記念事業は、今後も会員たちが交流を深める活動として継続される。