本会南アジア伝道区「学林海外修養科同窓会」 仏の教えへの理解を深め合う

同窓会では、国際伝道グループスタッフが司会を務める中、卒林生たちは仏の教えに対する理解を深め合った(「Zoom」の画面)

立正佼成会南アジア伝道区主催による「学林海外修養科同窓会」(主管・国際伝道グループ)が9月3日、オンラインで開催された。同伝道区内のタイ、スリランカ、バングラデシュ、インド、カンボジアの各拠点から海外修養科卒林生など約50人が参加した。

同会は、海外拠点で菩薩行に励む卒林生がサンガ(教えの仲間)の絆を強め、仏の教えに対する理解を深めるとともに、さらなる人材育成につなげるもの。

『時が来た!? いつやるの? 今でしょ!』をテーマに行われた同窓会の当日、永嶋孝至バングラデシュ教会長の歓迎あいさつ、海外修養科の歩みを伝える映像作品の配信に続き、各拠点から卒林生代表4人が在林中の思い出や卒林後の状況などを発表した。その一人、バンコク教会の男性会員(38)=同科10期生=は、学林での規律ある生活や日本語習得の厳しさを乗り越え、研修や布教実習で仏の教えの深遠さに触れた経験が、その後の人生で役に立っていると述懐。現在はタイの旅行会社で「まず人さま」をモットーに業務にあたり、顧客の厚い信頼を得ていると話した。今後も、職場や家庭で周囲を幸せにできるよう精進していくと誓った。

その後、元教団理事長の酒井教雄氏の「学林海外修養科卒林生へのメッセージ」を永嶋教会長が代読した。酒井氏はメッセージの中で、法華経は実践の教えであり、在家のまま救われる道を示した経典であると強調。その法華経を所依の経典とする本会を庭野日敬開祖が創立した意義をかみしめる大切さを説いた上で、「迷う人や悩む人を導き、一緒に悟りの世界へ向かえるよう、それぞれの国で活躍して頂きたい」と激励した。

次いで、赤川惠一国際伝道部部長が同窓会開催にあたって祝辞。コロナ禍の中でも「即是道場(そくぜどうじょう)」の精神に立ち、家庭や職場などのあらゆる場で修行を重ねながら仏の智慧(ちえ)や気づきを得てほしいと語りかけ、卒林生の今後の精進を期待した。

この後、参加者は5班に分かれ、日常生活や布教の悩み、今後の展望などについて語り合い、友情を深めた。

最後に、水谷庄宏南アジア伝道区長が「かみしめの言葉」を述べた。