「六花の会」第7回仏教経営者塾 北九州支教区青年プログラムの報告会

「六花の会」では、起業を志す青年部員らに学びの場を提供することを願って「北九州支教区青年プログラム開発」を行ってきた(「Zoom」の画面)

仏教精神を生かした経営を目指す立正佼成会会員(有志)のネットワーク「六花(りっか)の会」が5月7日、第7回仏教経営者塾をオンラインで開催した。経営者や個人事業主の会員約40人が参加した。

当日は、同会が昨年6月から行ってきた「北九州支教区青年プログラム開発」の報告会を実施した。

青年プログラムは、起業を志す青年部員らに学びの場を提供するもので、同会メンバーの経営者やNPO法人の代表が講師を担当。参加者は全6回の研修を通して、「利他」の精神に基づく経営や、ビジネスを通じた社会貢献の大切さについて学んだ。

報告会では、青年プログラムの受講者4人がこれまでの学びを発表した。

介護職の経験を生かし、障がい者支援事業の立ち上げを目指す福岡教会の男性会員(41)は、起業の際に重視したい価値観が定まらず悩んだ時、青年部の仲間や同会メンバーに「不安が湧くのは自分が理想を求めているから」と教わり、前向きになれた思い出を振り返った。今後は身近な人に寄り添いながら社会課題の解決を目指し、努力すると誓った。

電力機器の製造工場に勤める長崎教会の男性会員(47)は、研修で講師が「技術革新の進む中、同じ仕事を50年以上続けるのは困難」と述べたことに衝撃を受けたと述懐。その上で、社会の変化に対応できるよう、勉強に励み続ける決心を語った。

続く質疑応答では、受講者が起業を志した理由などが話題に上った。

あいさつに立った大畑昌義同会共同推進責任者=荒川教会渉外部長=は、仕事の中で法華経の教えを実践する意義を改めて強調。困難が生じた時は、共に働く相手の仏性を見つめ、感謝の気持ちを持つことが重要と話した。

「六花の会」は、今後も青年部員を対象とした企画を実施する予定だ。