災害弱者を支える取り組み 熊本地震の復興支援「おうえんプロジェクトforくまもと」始動 WCRP/RfP日本委
世界宗教者平和会議(WCRP/RfP)日本委員会は3月17日、「おうえんプロジェクトforくまもと」の支援先を発表した。同プロジェクトは今年1月、熊本地震の復興支援の一環として始動したもの。震災発生から間もなく1年が経つ熊本県では今も、障害者や高齢者、妊産婦、乳幼児や子供、外国人など特別な配慮を必要とする人に、行政や地域の支援が十分に行き届かない状況がある。こうした現状を受け、地域で福祉の向上を目的とした活動に取り組む14団体に計271万9324円を寄託する。
14団体の一つ、熊本市で活動する「大山桂司グループ」は、全盲のシンガーソングライター・大山桂司氏による熊本市や益城町の仮設住宅、福祉施設での演奏活動を通し、視覚障害者に対する社会の理解が進むことを目指している。
また、一般社団法人「ともに生きよう設立準備会」では、益城町の仮設住宅やバリアフリー仮設住宅などで、障害者と被災者が共に楽しむイベントなどを開催。共助のネットワークの構築を図っている。南阿蘇村の「ロハス南阿蘇たすけあい」は、家屋の修繕や片付け、農業ボランティア、仮設住宅に移り住んだ入居者の家財道具搬出などを通じ、被災者の経済的負担を軽減し、心身のケアに努める。