二人の“シェーンベルク”作品で構成 TKWO第152回定期演奏会
東京佼成ウインドオーケストラ(TKWO)の「第152回定期演奏会」が1月16日、東京芸術劇場(東京・豊島区)で行われ、約700人が会場を訪れた。客席は1席ずつ間隔を空ける感染予防対策が取られた。
指揮者は川瀬賢太郎氏。今回の演奏会では、アルノルト・シェーンベルクとその大甥であるクロード・ミシェル・シェーンベルクの作品(関連作品を含む)でプログラムが構成された。アルノルトの「『グレの歌』のモチーフによるファンファーレ」から始まり、今年度の全日本吹奏楽コンクールの課題曲「吹奏楽のための『幻想曲』――アルノルト・シェーンベルク讃」など、3曲演奏した。
この後、クロードの作品を披露。ミュージカルで使われた「ミス・サイゴン(シンフォニック・ポートレイト)」「『レ・ミゼラブル』セレクション」などを演奏し、戦争や革命といった社会状況下で生きる人々を描いた物語の情景を音で表現した。