ローマ教皇庁駐日大使のチェノットゥ大司教が帰天 庭野会長、光祥次代会長が弔意表す 追悼ミサに國富理事長が参列
ローマ教皇庁駐日大使のジョセフ・チェノットゥ大司教が9月8日に帰天され、その追悼ミサ・告別式が9月17日、東京・文京区の東京カテドラル聖マリア大聖堂で行われた。日本カトリック司教協議会会長の髙見三明大司教(長崎大司教区)が司式した。
立正佼成会から國富敬二理事長、柳田季巳江総務部次長(渉外グループ)が参列。國富理事長は、庭野日鑛会長、庭野光祥次代会長それぞれの哀悼メッセージをベチェスラブ・トゥミル臨時代理大使に届けた。
1943年10月にインドで生を享(う)けたチェノットゥ大使は、69年に司祭に叙階され、77年に教皇庁の外交官職に就く。カメルーンやトルコ、イラン、スペイン、台湾などで活動後、99年にミレヴィ名義大司教、中央アフリカ共和国およびチャド大使に任命された。タンザニア大使を経て、2011年に駐日大使に就任。昨年11月にローマ教皇が訪日した際、教皇大使として出迎えた。
チェノットゥ大使は、日本で行われた世界宗教者平和会議(WCRP/RfP)主催の対話プログラムや国際シンポジウムなどに数多く出席。また、庭野平和賞の贈呈式に来賓として参列したほか、一昨年の本会創立80周年記念行事に出席していた。これらを通じて庭野会長、光祥次代会長とは親交が深い。
哀悼メッセージの中で庭野会長は、本会会長、WCRP/RfP日本委員会会長として弔意を表明。大使がキリスト教の布教伝道と世界平和に尽力してきた功績をたたえるとともに、情熱を持って人に伝えつつ、丁寧な心配りを忘れない慈愛に満ちた人柄を偲(しの)んだ。
光祥次代会長は、これまでの親交について謝意を示しながら、カトリックの教えを基に宗教間対話を推進し、世界平和の実現に尽くした姿勢に敬意を表し冥福を祈った。