WCRP/RfP日本委「第30回理事会・第19回評議員会」 第9回ACRP大会の受け入れ態勢決まる
世界宗教者平和会議(WCRP/RfP)日本委員会の「第30回理事会・第19回評議員会」が1月28日、立正佼成会の法輪閣(東京・杉並区)で開催された。植松誠理事長(日本聖公会首座主教)をはじめ理事21人、評議員8人が出席。本会から同日本委会長(評議員会議長)の庭野日鑛会長、同理事の庭野光祥次代会長、川端健之顧問、中村憲一郎参務(京都教会長)が参加した。
理事会では平和の祈り、植松理事長の開会挨拶に続き、「日本委員会人事」「2019年度補正予算」「2020年度事業方針・事業計画」「2020年度予算」「第9回アジア宗教者平和会議(ACRP)大会」「資金調達及び設備投資の見込み」「気候変動非常事態宣言」「後援依頼」について審議。全ての事項が理事会で認められた後、植松理事長が招集した評議員会で審議され、承認された。
この結果、人事に関して、理事では川端本会顧問と深水正勝神父(カトリック東京大司教区)、小林恵太修道士(カトリックアトンメントのフランシスコ会)が退任し、國富敬二本会理事長と杉谷義恭天台宗国際平和宗教協力協会専門委員が就任。青年部会幹事長は小林師に代わり杉谷師が、同日本委事務局長は國富氏の後任として篠原祥哲事務局長代行が就任した。
2020年度の事業については、WCRP/RfP創設50周年の記念事業として、4月下旬に米国で開催される核不拡散条約(NPT)再検討会議への使節団の派遣、11月24日に京都市の国立京都国際会館で創設50周年式典の開催などを決定。さらに、10月に東京で行われる第9回ACRP大会における日本委の「受入委員会(総務・接遇部、会議部、広報部、ボランティア部、女性会議部、青年会議部)」の設置も決まり、委員長に黒住宗道理事(黒住教教主)が就任した。
時代に合わせ、タスクフォースを再編
また、特別事業部門(タスクフォース)が再編された。これは昨今の国内外の情勢や、昨年8月にドイツ・リンダウで行われた第10回世界大会で採択された「大会宣言文」などを踏まえたもの。環境問題への危機意識が国際的に高まっていることを受け、「気候変動タスクフォース」を「気候危機タスクフォース」に改称。併せて、「気候変動非常事態宣言」が発表された。
東日本大震災や熊本地震、西日本豪雨と災害ごとにタスクフォースが設置されてきたが、今後は自然災害に迅速に対応するため、「災害対応タスクフォース」として新設することも決まった。2017年から認定NPO法人「難民支援協会」(JAR)と共同して「シリア難民の留学生受け入れ事業」を行ってきた「難民問題タスクフォース」は、「人身取引防止タスクフォース」に変更された。留学生の受け入れ事業は軌道に乗ったため、今後は事務局が担い、国際的に注視されている性的搾取や強制労働、臓器売買といった諸問題の解決に向けて活動する。