六花の会「第1回世話人総会」 仏教精神に学ぶ経営者集う
仏教精神に学ぶ経営者のつながりと研さんの場として昨年12月に発足した「六花(りっか)の会」。その「第1回世話人総会」ならびに「情報交換会」が9月28日、立正佼成会の法輪閣大ホール(東京・杉並区)で行われた。教区、支教区、教会で実施する仏教経営者塾の世話人、事業経営者の会員ら約150人が参加した。
当日は、庭野日敬開祖と京セラの稲盛和夫名誉会長から薫陶を受け、多くの企業の再建に携わってきた福永正三・仏教経営者塾専任講師(滋賀教会会員=昨年11月逝去)を偲(しの)び、川端健之理事長を導師に読経供養が行われた。
続く世話人総会では、六花の会の「綱領」と「行動規範」の素案が事務局から示され、参加者の賛同を得て決定した。これは、同会事務局が各地の仏教経営者塾の代表者から寄せられた意見を集約し、同会の目的を踏まえてまとめたもの。
「綱領」には、庭野開祖の教えに学び、六波羅蜜(ろくはらみつ)の実践を通じて、仏教精神に基づく経営哲学を確立させ、世界平和に貢献することが明記された。また、「行動規範」には、仏教精神を学ぶ経営者として「神仏に祈りを捧げる」「礼を正す」「場を浄(きよ)める」「時を守る」「人と繋(つな)がる」「布施をする」の六つの実践を誓う内容が盛り込まれた。
これを受け、参加者は綱領の受けとめ方、行動規範の職場での実践について意見を交換。行動規範の一つ「場を浄める」に関しては、参加者から、和顔愛語で社員と接する、職場の整理整頓を徹底するといった各自の取り組みが発表されたほか、自社周辺だけでなく近隣地域まで範囲を広げて清掃を行うなど、ある経営者の実践例が紹介された。
この後、参加者は業種ごとに分かれて「情報交換会」に臨んだ。