WCRP/RfP日本委女性部会 いのちに関する学習会
『いのちは誰のもの~胎児のいのちは平和・希望・愛と未来の象徴』をテーマに7月6日、世界宗教者平和会議(WCRP/RfP)日本委員会女性部会主催の「いのちに関する学習会」が東京・千代田区のカトリック・イエズス会岐部ホールで行われた。同部会会員、加盟教団の会員など61人が参加した。
学習会では、同部会の森脇友紀子部会長(カトリック東京大司教区アレルヤ会会長)の開会あいさつに続き、『最も小さな胎児のいのちからのいのちの平和、希望と愛、その現状から未来を見つめて』と題し、コピーライターで、「お産を語るオッサンの会」主宰の池田正昭氏が講演した。
池田氏は、「ヒト」のいのちの始まりは受精の瞬間であり、「その一瞬に神秘的な光を放つ」との見解を披歴。カトリックでは、受精の瞬間から死を迎えるまでの時間軸を人のいのちと捉えているとし、「いのちは神の領域にあるもの」と力説した。
また、4児の父でもある池田氏は、わが子の誕生を通して人生観が大きく変わり、若者をはじめ多くの人にいのちの大切さを伝えたいと「お産を語るオッサンの会」を設立した経緯を紹介。日本での人工妊娠中絶の現状を伝え、カトリック信徒の立場から、いのちの大切さを語るとともに、中絶に対する問題を提起した。
次いで、『マザー・テレサと胎児』をテーマに、マザー・テレサから直接指導を受けたカトリック「神の愛の宣教者会」修道女日本代表のシスター純愛氏のトークが行われた。
純愛氏は、受精時や胎児の成長を記録した映像を上映した後、マザー・テレサからの手紙を紹介しながら、愛情の意味や、中絶を避けるための家族計画の大切さを広める重要性を強調した。
この後、『私たちに出来ること』と題し、グループ別の分かち合いと発表が行われた。