立正佼成会「こころ ひとつに」プロジェクト TKWO白河公演を市内の中高生らが鑑賞

タクトを振る飯森範親氏

東京佼成ウインドオーケストラ(TKWO)の白河公演(福島県)が5月30日、白河文化交流館コミネスで開催された。同公演は、東日本大震災が発生した2011年から続く立正佼成会の復興支援事業「こころ ひとつに」プロジェクトによるもの。これまで青森・八戸市、岩手・大船渡市、福島・南相馬市などでTKWOの演奏会を開催してきた。会場には、市内の中高生を中心に、約800人が集った。

当日は、2019年度全日本吹奏楽コンクールの課題曲5作品をはじめ、吹奏楽の名曲を数多く残した作曲家C.T.スミスの「バンドへの贈りもの」「アルト・サクソフォンのためのファンタジア」など全11曲が演奏された。

この日、吹奏楽部の先輩と共に会場を訪れた女子中学生(12)は、「現在、コンクールの課題曲を練習している真っ最中です。先生がよく『軽やかに』とか『重くならないように』と指導してくださるのですが、分かっていませんでした。でも、今日の演奏を聴いて納得しました。プロの演奏者の息遣いをじかに感じられ、繊細な音色に感動しました」と語った。

なお、同公演の一部は6月24日、ラジオ福島でTKWO楽団員のインタビューを交えて放送される予定だ。