ACRP執行委員会 2020年に初めて日本で開催される第9回ACRP大会の内容などを審議
アジア宗教者平和会議(ACRP)の執行委員会が4月17、18の両日、インド・バンガロールの大学施設で開催された。デスモンド・カーヒル副実務議長(オーストラリア)、根本信博事務総長はじめ、アジアの11カ国から正式代表・オブザーバーら40人が参加。日本から、世界宗教者平和会議(WCRP/RfP)日本委員会の植松誠理事(日本聖公会首座主教)、川端健之理事(立正佼成会理事長)、國富敬二事務局長らが出席した。
2日間にわたる同執行委員会では、2020年10月に初めて日本で開催される第9回ACRP大会の内容や、ACRPの規約改正などが話し合われた。
第9回ACRP大会については、アジア・太平洋地域のいのちと平和を守る宗教者の役割と使命を確認し、具体的な行動を推進する大会とするため、メーンテーマに『行動するアジアの宗教コミュニティ 包摂的で平和なアジアに向かって』(仮訳)を掲げる案を説明。3日間の大会スケジュールのほか、人事や財務に加え、青年の活動を促進するといった各種委員会の設置などが提案され、承認された。
また、近年、ACRPの加盟国が増加し、活動が多岐にわたることから、今までの常設委員会を、特定の課題に取り組むために一時的に設置される「ワーキング・コミッション」形式に変更するといった規約の改正が提案され、承認された。
このほか、各国委員会の活動をはじめ、ACRPが実施したロヒンギャ難民への支援や2015年に発生したネパール地震の被害に対する支援プロジェクト、人身取引の問題について討議したアジア女性フォーラムの開催、気候変動の課題に取り組んだアジア・ユースキャンプなどが報告された。
なお、ACRP大会が開かれる前年の執行委員会は、同大会の開催国で行う規定により、来年の同委員会は日本で行われる。