令和7年次「お会式・一乗まつり」(動画あり)
教会や国の垣根を越えた交流

港教会は、所沢、府中、鰍沢の3教会と合同で行進した
東京教区の教会と国内外の教会・拠点が合同で一つの隊を作り、会員同士の絆が生まれることも「一乗行進」の魅力だ。
港教会は、所沢、府中、鰍沢の3教会と共に行進した。このうち、昨年から合流したのは鰍沢教会。同教会のNさん(23)=学生部長=が、仕事を通じて親交を深めた港教会のサンガに「マトイをやってみたい」と話したことから、両教会が連絡を取り合って実現した。
これを機に、Nさんは教会の青年部を盛り上げようと「マトイクラブ」を結成し、「お会式・一乗まつり」に向けた練習に励んできた。「港教会の皆さんは元気で行動力があります。やりとりする中で『マトイの仲間が増えた』と聞き、鰍沢も負けていられないと手どりを頑張れました」と話す。
行進の1週間前には、鰍沢教会が参加する「身延山御会式万燈行列」に港教会の青年らが応援に駆けつけ、さらに交流が深まった。港教会のTさん(22)は、「マトイでつながったご縁を感じながら、今年のお会式も無事に行進できて有り難かったです」と感想を語った。
また、新宿、高崎教会の合同隊には、ロシアの布教拠点であるサハリン法座からB主任(77)とAさん(42)、Mさん(32)夫妻が参加。両教会の青年と並んで行進の先頭に立ち、にぎやかな掛け声と囃子(はやし)の音を味わいながら元気に練り歩いた。
法輪閣での追い込み中、Aさんがサンガのはからいにより、初めて万灯を担ぐ一幕があった。「とても重そうで緊張しましたが、持ってみると、万灯から力とエネルギーが湧き出てくるように感じられ、幸せな気持ちになりました」と振り返った。
行進の前後も3人は両教会のサンガと笑顔で触れ合い、「お会式・一乗まつり」について話を聞いたり、記念撮影を楽しんだりした。Mさんは「サハリンに帰ったら、日本の皆さんが温かかったと仲間に伝えたいです」と、国や文化の壁を越えて親睦を深められた喜びを語った。
支教区の青年たちが躍動

北九州支教区からは青年部員ら約150人が参加した
今回の「一乗行進」では、全国の青年部員による元気な行進で庭野日鑛会長の“米寿イヤー”を彩ろうと「支教区青年部特別枠」が設けられた。
今年3月、いち早く手を挙げたのは北九州支教区だ。前回参加した2015年、一乗行進に感動した青年が「九州でも行進したい」と夢を語った。彼らの純粋な“発”に感動した支教区のサンガが集い、18年からは福岡にある日蓮宗鎮西身延山本佛寺の「御会式」に有志で参加してきた。
〈10年間で拡(ひろ)がった仲間の輪を会長先生に見て頂きたい〉との願いのもと、当日は約150人が集結。勇壮な掛け声とともに天高く舞うマトイを先頭に、笛、鉦(かね)、太鼓、よさこいが行進に花を添えた。
鳴り物の責任者を務めたNさん(39)=筑豊教会青年部長=は、本佛寺御会式への参加を機に支教区の女性会員と交際に発展し、今年1月に婚約した。「10年ぶりの一乗行進は緊張もしましたが、出会いを頂いた御会式と、行進を陰で支えてくださる人々への感謝を新たにしました」と話した。

支教区の青年たちは、庭野会長や光祥次代会長との結縁をかみしめた
「北九州の皆さんがつないできた歴史に参加できて、喜びでいっぱいです」とマトイ班のTさん(31)=宮田教会青年男子部長。昨春に東京から移住し、2年ぶりに一乗行進へ帰ってこられたうれしさを胸に、「今度は自分が先輩方の熱意を受け継ぎたい」と笑顔を見せた。
今回の特別枠には千葉、中京支教区からも多くの会員が参加。3支教区の青年たちは、観覧席で見守る庭野会長や庭野光祥次代会長との結縁(けちえん)を通し、行進ができる喜びと感動を味わった。





