大聖堂で「成道会」 仏と同じ智慧と慈悲――仏性を具えているとの自覚が大事 庭野会長が法話(動画あり)

法話を述べる庭野会長。聖壇上には、法輪閣ロビー壁面綴織(複写、原画は庭野日敬開祖筆の「初轉法輪図」「樹下成道図」)が掲げられた
昨年12月8日、東京は澄んだ冬空が広がり、慈雲台からは冠雪の富士山が見えた。この日、大聖堂はじめ各教会で挙行されたのは、生老病死の苦悩を乗り越えて悟りを開き、教えを説いた釈尊に報恩感謝の誠を捧げ、さらなる菩薩行の実践を誓う「成道会」。大聖堂には、会員約1100人が参集した。広島教会主任(74)は、「平成18年の初参拝以来、大聖堂は私の信仰の原点」と語り、約35年前に他界した導きの親への感謝を胸に参拝した。
式典では、釈尊が悟りを開いた様子を伝える映像作品の上映、奉献の儀に続き、庭野光祥次代会長を導師に読経供養が厳修され、庭野日鑛会長の「啓白文」が奏上された。
この後、市原教会支部長(60)が体験説法を行った。支部長は、事業や投資による損失で借金を重ねる父親を許せずにいたが、義母を通して仏の教えに触れ、入院した父親の看病などを続けるうちに「本当は父のことが好きなんだ」と気づき、少しずつ関係を改善できた体験を述懐。89歳で他界した父親の三回忌を迎えた昨年10月、遺品にあった自分宛ての手紙を目にし、一人で返済を続けながらも家族の幸せを祈り続けた父親の思いに触れ、改めて感謝を深められたと語った。

また、ある会員が、支部長との対話を通して自身を案じる母親の思いに気づき、その喜びを一緒に分かち合えたと話し、「人さまの幸せを願える生き方に変えて頂けたことに感謝し、今後も精進させて頂きます」と誓願した。
法話に立った庭野会長は、釈尊が成道の際に発したとされる言葉を紹介し、その意味合いに言及。日々の修行を通して自らの心を深く見つめ、生きとし生けるもの全てが仏と同じ智慧(ちえ)と慈悲である「仏性」を具(そな)えていると気づき、自らの中にもそれを発見し、生かしていくことが大事であると説いた。全ての命を大切にすることが慈悲の精神であり、そうした心のときには争いがないと伝え、「平和の思想である仏さまの教えに導かれて、今私たちがいるのは本当に有り難いことであります」と語りかけた。
さらに、臨済宗妙心寺派龍源寺住職を務めた松原泰道師の著書を引用するかたちで、仏の教えを理解し、自身に言い聞かせるために行うのが本来の説法と述べ、教会道場での修行も同じであり、繰り返し精進を重ねていく大切さを伝えた。






