船橋教会 世代を超えて交流し、サンガ同士の絆を深める

11月の「お楽しみ会」の中で、佐々木啓之教会長が参加者と交流する様子(同教会提供)

立正佼成会船橋教会は、コロナ禍により顔を合わせる場面が減少したことで関係が希薄になった現状を変えたいと願い、昨年から「新生ふなばし大家族」を合言葉に、さまざまな世代のサンガ(教えの仲間)が家族のようにつながれる機会を模索してきた。

また今年、船橋教会が発足75周年を迎えたことを受け、20代から70代の18人で実行委員会を結成。自分を支えてくれた人に感謝の思いを伝えるとともに、“未来の菩薩”を育てることを目的に、6月から記念式典や六つの特別プログラムを催してきた。

7月には、教会道場のほか法座所や個人宅の10拠点をインターネットでつないで式典を行い、青年部員を中心に各拠点の端末操作や司会進行などを担った。参加者からは、「青年部員さんの頼もしい姿にうれしくなった」「足腰が悪くて滅多(めった)に教会へ行けないけど、久々に参加できて有り難かった」といった喜びの声が多く聞かれたという。

このほかの特別プログラムでは、子どもたちが描く「家族の絵」や、「手どりされ しぶしぶだけど ありがたし」といった教会にまつわる川柳を募集して教会道場の1階に掲示した。また、教会道場周辺の清掃奉仕を毎月行うなど、老若男女問わず参加でき、支部を超えたつながりを持てるような工夫がなされた。

実行委員のKさん(59)=主任=も、実際にプログラムに参加し、自分を支えてくれた人に“ありがとう”を届ける「お礼のお手紙」を書いた。自身の信仰心を育んでもらった感謝を記し、先輩サンガに手渡すと、「一生の宝物だよ」と笑顔を見せてくれたと話し、信仰生活を振り返って多くの支えを改めて感じたことで、主任として一層精進していく励みになったと述べた。

11月には、少年・青年部を対象に「お楽しみ会」を開催。当日、青年部員が元気いっぱいの子どもたちと思う存分触れ合えるよう、紙芝居『開祖さま』の読み聞かせのほか、ゲームやフードコーナーなどのイベントを各支部の壮年世代が中心となり担当した。

実行委員長のIさん(66)=壮年部長=は、世代を超えてサンガ同士が交流する姿を見て家族のような温かい雰囲気を感じ、〈自分もこうした触れ合いの中で成長させて頂いてきた〉と思い出して胸を熱くした。「船橋教会はこれからもっと絆を深めていけると思います。教会全体で大家族のように支え合っていきたい」と抱負を語った。