「多様性のうちにおける一致を求めて――教皇のインドネシア訪問」など海外の宗教ニュース(海外通信・バチカン支局)

教皇がジャカルタにある「友愛通路」を訪問

インドネシアを訪問していたローマ教皇フランシスコは9月5日、「諸宗教指導者との集い」に出席するため、ジャカルタ中心部にある東南アジア最大のモスク(イスラームの礼拝所)「イスティクラル」に赴き、指導者であるナサルディン・ウマール師(大イマーム)の歓迎を受けた後、ムルデカ広場に対面する形で建立されたイスティクラルとカトリック教会「被昇天の聖母マリア教会」(大司教座聖堂)を結ぶ地下道「友愛通路」を訪れた。

「友愛通路」は、両宗教の信徒間による交流を促進するために建設されたもの。地下道はすでに完成していたが、改めて、教皇の臨席する開通式典が行われた。

この中で教皇は、参集した両宗教の指導者、信徒たちに対し、「異なる諸宗教伝統を持つ私たち信仰者は、先に見える光明に目を向けて、全ての人がトンネルを通れるよう促す役割を持っている」と呼びかけた。それにより、「トンネルを通り終えた時、共に歩んだ人々が、生活を分かち合い、相互に助け合う兄弟姉妹であることに気づくはず」と述べた。

さらに、「多くの脅威の兆候、暗闇の時に対して、友愛の旗印を掲げて対抗し、他者を受け入れ、彼らのアイデンティティーを尊重しながら光明へと導く、友愛のうちにおける共なる歩みを促進しよう」と訴えた。

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