8月6日に核なき世界を祈る世界祈願日――WCCなど約30団体(海外通信・バチカン支局)

プロテスタント、正教会、英国国教会や聖公会など、世界120カ国以上、352を超える諸教会の連盟組織である世界教会協議会(WCC=本部・ジュネーブ)は7月31日、「広島と長崎に投下された原爆による、恐るべき人命の喪失を記憶し、私たちと地球の頭上に横たわる核の脅威に終止符を打つための霊的努力を新たにすること」を目的に、世界を結ぶオンラインの集いを8月6日に開催すると発表した。

「核兵器から解放される世界」を求める「オンライン祈禱(きとう)集会」は、『霊的な力/核兵器廃絶のための行動における希望』と題するライブ配信のイベントを通し、核兵器の恐怖を実際に体験した人々、長年にわたり核兵器廃絶を訴えてきた人たち、活力を吹き込む青年指導者たちによる証言に耳を傾け、核兵器廃絶に向けた活動に対する力の源泉をいかに見いだし、多くの人々に伝えていくかを検討する。

このイベントには、WCCのほか、国際協力と安全保障を通して核兵器廃絶を目指す非政府国際組織グローバル・セキュリティー・インスティテュート、カトリック平和運動団体パックス・クリスティ、世界初の核実験が行われた地であるニューメキシコ州サンタフェ市のカトリック大司教区、米国の自然保護団体シエラクラブ、韓国の圓仏教など、世界から約30団体が参加する。
(宮平宏・本紙バチカン支局長)