WCRP日本委「第48回理事会」「第28回評議員会」 庭野会長が同日本委会長を退任し、杉谷師が新会長に就任(動画あり)

評議員会では、全ての議案が審議、承認された

世界宗教者平和会議(WCRP/RfP)日本委員会の「第48回理事会」が6月4日、東京・渋谷区の神社本庁で、また、「第28回評議員会」が同19日、立正佼成会の京都普門館(京都市)でそれぞれ開催された。

理事会には、戸松義晴理事長(浄土宗心光院住職)をはじめ理事18人が出席(オンラインでの参加者を含む)。本会から、同日本委理事の熊野隆規理事長、國富敬二徳島教会長が参加した。

また、評議員会では、評議員8人(同)が決議に当たった。本会から、WCRP/RfP日本委会長(評議員会議長)の庭野日鑛会長が出席した。

理事会では、「日本委員会人事」「2023年度事業報告」など7議案が審議され、全ての事項が認められた。19日、戸松理事長が招集した評議員会での審議を経て、承認された。

庭野会長と杉谷新会長

この結果、人事に関しては、庭野会長が、任期満了に伴い3期12年務めた同日本委会長を退任。評議員の杉谷義純・天台宗妙法院門跡門主が新会長に就任することが決定した。会長の交代は、2012年に同日本委が財団法人から公益財団法人に移行して以来初めてとなる。

さらに、評議員では、日蓮宗総本山身延山久遠寺の持田日勇法主が退任し、新たに顧問に就任。天台宗総本山比叡山延暦寺の水尾寂芳前執行、妙智會教団の齋藤賢一郎前理事長が退任し、延暦寺の獅子王圓明執行、久遠寺の浜島典彦総務、妙智會教団の鈴木裕治理事、同日本委理事を退任した熊野隆規本会理事長が評議員に就いた。

また、理事では、日本キリスト教協議会の金性済前総幹事、賀茂別雷神社の田中安比呂名誉宮司、日本聖公会の武藤謙一前首座主教、カトリック東京大司教区アレルヤ会の森脇友紀子会長が退任。日本聖公会の上原榮正首座主教、日本キリスト教協議会の大嶋果織総幹事、北野天満宮の橘重十九宮司、和田惠久巳本会総務部長、清泉女子大学の松井ケティ特任教授が就任した。

当日の様子(クリックして動画再生)

続いて、2023年度の事業報告、決算報告が行われた。

7月9、10の両日、広島県で開催される「平和のためのAI倫理国際会合」についても発表された。同会合には、キリスト教、イスラーム、ユダヤ教、仏教、ヒンドゥー教などの指導者、人工知能(AI)開発に携わる事業者など、海外から約50人が参加を予定しており、平和構築の観点からAIの軍事利用やAI倫理の問題を議論。最先端技術の活用の在り方が人類に大きな影響を与えるとの視点から、被爆地である広島で核兵器廃絶に向け、AI技術が兵器に活用されることに警鐘を鳴らす「平和のためのAI倫理」への署名式などを行うと伝えられた。

この後、報告事項に移り、「法人事業」「国際事業」「特別事業部門(タスクフォース)」「常設機関」から、2023年度の取り組みなどが発表された。

評議員会終了後、記者会見が行われ、庭野会長、杉谷新会長、戸松理事長、篠原祥哲事務局長が出席。一般紙、宗教専門紙の記者ら22人(12社)が取材を行った。