賀茂別雷神社の田中名誉宮司、髙井宮司が本会を訪問 熊野理事長と懇談

田中名誉宮司(左から2番目)、髙井宮司(一番左)らが本会を訪問した

賀茂別雷神社(上賀茂神社、京都市北区)の田中安比呂名誉宮司が5月20日、髙井俊光宮司らと共に立正佼成会本部(東京・杉並区)を訪れ、事務庁舎応接室で熊野隆規理事長と懇談した。佐原透修総務部次長(渉外グループ)が同席した。

田中師は、髙井師が今年4月1日付で同神社第二〇五代宮司に就任したことから、名誉宮司に就いた。2月には、神職の最高位である「長老」の称号を神社本庁から授与された。今回の訪問は、宮司交代のあいさつのため。

懇談の中で田中名誉宮司は、京都三大祭りとして知られ、賀茂御祖神社(下鴨神社、京都市左京区)と共に行う例祭「賀茂祭(葵祭)」が5月15日に催されたことや、『源氏物語』の作者である紫式部を主人公としたNHK大河ドラマ「光る君へ」の放送に伴い、改めて平安文化が注目されていることを紹介した。

その上で、紫式部が上賀茂神社境内にある摂社、片山御子神社に参拝したという記録に触れながら、「昔ながらのお祭り事、神社の境内の模様をそのままの形で後世に伝えていくのが、私たちの使命だと思っております」と話した。

このほか、今年5月、太陽フレアによって日本国内でオーロラが観測された出来事が話題に上り、髙井宮司は、地震、気象、天文などのあらゆる分野の貴重な記録が同神社に残る古文書に記されていることなどを紹介した。