真理への情熱を抱き続けて 「釈迦牟尼仏ご命日(布薩の日)」で庭野会長が法話

庭野会長は会員に対し、自らのいのちの尊さを深く見つめ、生きているうちは情熱を抱き続けて精進することが大事と説いた

10月15日、立正佼成会の「釈迦牟尼仏ご命日(布薩=ふさつ=の日)」式典が大聖堂(東京・杉並区)で行われ、庭野日鑛会長が法話を述べた。式典の映像は、動画共有サイトを通してライブ配信(会員限定)された。

式典では、庭野光祥次代会長を導師に読経供養が行われ、斎藤惠子茂原教会長が体験説法を行った。

斎藤教会長は、高校生の時、高校生担当支部長との出会いをきっかけに教会活動に励むようになり、学校の友人や職場の同僚を教えに導いたことを述懐。結婚後はがんを二度患い、その都度、自身を見つめ、家族やサンガ(教えの仲間)の支えに感謝できた体験と、主任や支部長を務め、サンガと触れ合う中で教えの尊さをかみしめられた喜びを発表した。

平成27年に茂原教会長を拝命し、現在は、会員と共に「斉家(せいか)」を目指し、家族への温かい触れ合いに努めていることを紹介。各家庭にご本尊が勧請され、仏にぬかずく人が一人でも増えるよう布教伝道に励むと誓願した。

この後、法話に立った庭野会長は、大自然や神仏は一物(いちぶつ)といえども粗末につくっていないと説明。人間の素質や能力も本来は計り知ることができないとし、自分を粗末にすることなく、天や神仏、親から与えられたものを磨き、役立つものにすることが人生で大切なことと述べた。

また、人間の命は「永遠の過去から永劫の未来へと受けつがれてゆく、宇宙の大生命そのものがぼくたちの命なのである。そして同時に宇宙の一切合切がぼくたちの親戚なのだ」という工学博士の森政弘氏の言葉を紹介。自らの命を宇宙の大生命そのものだと受けとめて大事にするとともに、生きている限りは有意義なことに興味を持ち、真理、道理を尋ね、情熱を抱き続けて精進することが肝心と説いた。