WCRP日本委青年部会サマーキャンプ 異なる宗教の青年たちがオンラインで交流

青年部会の村上幹事はデジタル地球儀(左上)に映る統計データを示し、世界が直面する問題を説明した

『心と地球のSDGs~自分実感、繋がり体感~』をテーマに8月28日、世界宗教者平和会議(WCRP/RfP)日本委員会青年部会による「サマーキャンプ2021」が、ウェブ会議システムを使って開催された。10教団から65人が参加した。

当日は、北法相宗音羽山清水寺(京都市)からのライブ中継を通して「オンライン参拝」を実施。現地で大西英玄副幹事長(同寺成就院住職)が、清水の舞台や本堂を案内し、本尊の十一面千手観世音菩薩について説明した。

続いて、「オンライン坐禅」が行われた。参加者は、杉谷義恭幹事長(天台宗国際平和宗教協力協会専門委員)の指導のもと、それぞれの場で坐禅を組み、静寂の時間を過ごした。

この後、『感じる地球 de SDGs-ing!』と題し、SDGs(国連の持続可能な開発目標)の学習会が行われた。講師の村上泰教幹事(石鎚山真言宗総本山極楽寺教学部長)は、世界の全ての人が心と体の健康を保つ観点から貧困率や自殺率、トイレの普及率に示される課題を説明。その上で参加者に対し、地球への感謝、知足の精神など、心の豊かさを育む大切さを強調した。

学習後、参加者は感謝とともに自らの心を清める行として、自宅などのトイレ掃除を行った。

選択ワークショップでは、参加者が手話やダンスエクササイズなどに挑戦した。手話のワークショップでは、立正佼成会三鷹教会の女性会員(37)が講師を務めた。

参加者の本会福知山教会の男性会員(43)は「多くの出会いがあり、自分が求めれば世界は広がるのだと感じました。人とつながる中で楽しんでいくことを、今後の教会活動などで生かしたい」と語った。