ローマ教皇来日 広島での集い、東京でのミサに庭野会長が出席 平和に向けて共に祈り捧げる

広島市の平和記念公園に到着し、記帳する教皇。この後、諸宗教代表者一人ひとりとあいさつを交わした

ローマ教皇フランシスコが11月23日に来日、26日まで、東京、長崎、広島など各地を訪れ、各種の集い、ミサなどを行った。広島での集いには立正佼成会から庭野日鑛会長が出席、東京でのミサには、庭野会長、庭野光祥次代会長、川端健之理事長が参列した。

ローマ教皇の来日は、1981年のヨハネ・パウロ二世以来2度目。教皇フランシスコは23日に来日し、24日には長崎市を訪問、爆心地公園、長崎県営野球場などで集会、ミサを終えた後、広島市の平和記念公園で開催された「平和のための集い」に臨んだ。同公園には約2000人が参集。庭野会長は他の諸宗教代表者、被爆者代表と共に教皇を迎え、教皇からの握手に応えた。

教皇は「平和メッセージ」の中で、原爆犠牲者のみ霊(たま)を追悼し、困苦を乗り越えてきた被爆者に敬意を表しながら、核兵器の非人道性を強調。「戦争のために原子力を利用することは、現代において、犯罪以外の何ものでもない」と断じ、「人類とその尊厳、倫理に反する」と述べた。さらに「核戦争の脅威で威嚇することに頼りながら、平和を提案することはできない」と核抑止論を否定し、歴史から学び、世界が運命共同体として結ばれていることを知り、それぞれのグループや集団が排他的利益に走らないよう求めた。

翌25日午後には、東京・文京区の東京ドームで教皇の主司式によるミサ「すべてのいのちを守るため」が行われ、カトリック信徒を中心に約5万人が参集した。本会から、庭野会長、光祥次代会長、川端理事長が参列した。

教皇ミサにはカトリック信徒を中心に5万人が参集。東京ドームに聖歌が響き渡った

ミサでは、教皇が説教を行った。この中で、日本の国情に触れ、経済的に高度な発展を遂げた一方、人々が社会的に孤立し、個人の存在意義を見いだせないでいると指摘。家庭や学校、共同体が利益と効率を追求する過剰な競争意識によって、人が支え合う場としての機能を弱めていると懸念を示した。その上で、信徒に向かい、「すべてのいのちを守り、知恵と勇気をもって、無償、思いやり、寛大さ、すなおな傾聴、それらに特徴づけられた態度をあかしする」ことの大切さを説いた。

東京ドームでは、教皇がアリーナを回遊。間近に目にする教皇の姿に「パパ」の声が飛ぶ

また、同日午前、東京カテドラル聖マリア大聖堂で開かれた「青年との集い」では、3人の青年代表者の1人として、豊島教会学生部長が日常の体験の中で抱く葛藤について教皇に質問した。

なお、教皇の来日と時期を合わせた11月23、24の両日、教皇が設立した「Scholas Occurrentes Foundation(スコラス・オコレンス財団)」のメンバーがアルゼンチンから来日し、大聖ホールでプログラムを実施した。崇教真光、妙智會教団、本会の学生ら約30人が参加した。