「WCRPいのちの森」でタケノコ掘りまつり 春の恵みを感じて

身をかがめ、茂みに入る。「がさっがさっ」。地表を覆う落ち葉が鳴る。両手やスコップで払いのけるが見つからない。うららかな春の陽気に包まれながら、竹林での宝探しは続く……。

「タケノコ、見つけたー」「いっぱい掘れた!」。埼玉・所沢市内の狭山丘陵に子供たちの明るく元気な声が響いた。

世界宗教者平和会議(WCRP/RfP)日本委員会気候変動タスクフォースが狭山丘陵に借り上げている「WCRPいのちの森」で、4月14日に開いた「タケノコ掘りまつり」。立正佼成会の会員を含む加盟教団の信徒ら64人が参加した。

同日本委員会は昨年からこの地で、地球温暖化の解決に向けた「いのちの森づくりプロジェクト」をスタート。植樹活動を通して、次世代を担う青少年の環境に対する意識を高めることを目的に整備してきた。土地の広さは約1万平方メートル。タケノコ堀りまつりは4月22日にも行われ、その後はさらなる土地の整備を進めながら、四季折々の催しが企画・実施される予定だ。

この日参加した解脱会の男性信徒(41)は、「自然の恵みに生かされていることを改めて感じました」と額の汗をぬぐった。初めてタケノコを掘ったという本会秩父教会に所属する女子小学生(11)は、「タケノコを探すのは大変だったけど、見つけた時には『やったー』とうれしくなりました。掘る作業もすごく楽しかった」と笑顔で語った。