「寒中読誦修行」がスタート 厳冬期に一年の心構えをつくる
平成30年次の「寒中読誦(どくじゅ)修行」(寒修行)が1月20日、大聖堂(東京・杉並区)をはじめ全国の教会道場や地域道場などで始まった。
寒修行は、一年で最も寒さの厳しい時期とされる「大寒」から、「立春」の前日の「節分」(2月3日)まで、15日間かけて『法華三部経』全巻を通読し、その年の心構えをつくるために行われる。20日午前6時の東京都心の気温は3度。大聖堂には3130人が参集し、「無量義経徳行品」から「無量義経十功徳品」までを読誦した。
当日は、学生の姿も見られた。母親(53)=葛飾教会=と共に参加した中学2年生の男子(14)は、「将来、音楽大学に入ってオーケストラで演奏するのが夢。来年、高校受験を控えているので、寒修行で心を整え、勉強に、吹奏楽に打ち込みたい」と意気込んだ。
また、港教会の女性会員(51)は、「昨年、家族が相次いで病気にかかり、健康であることがいかに有り難いかを実感しました。健康でいられることに感謝し、(仏道)精進したい」と話していた。