「一食地域貢献プロジェクト」贈呈式 障害者や高齢者福祉などに取り組む126団体を支援
福岡教会は、青年部員を中心にした同プロジェクト実行委員会を編成。「未来を担う子供たちに関わる支援を行う団体」を基準に支援先を決定した。昨年12月10日、贈呈式が行われ、「子どもNPOセンター」「そだちの樹」「フードバンク福岡」「こどもグリーフサポートふくおか」のNPO法人4団体に支援金が贈呈された。
この中で、「こどもグリーフサポートふくおか」は、事故や病気、自殺などさまざまな理由で家族を含む大切な人を亡くした子供たちに集う場を提供。学校や病院と連携しながら見守り、子供たちのありのままを受けとめ、喪失体験に伴う心や身体の変化に応じたサポートを行う。代表理事の秋田寛子さんは、「子供たちは自分の気持ちを表現できずに孤独を感じることもあります。集いの場に来ることで、その子なりのタイミングと方法で気持ちを表現し、一歩を踏み出すきっかけにしてもらいたい」と語った。
同実行委員の女性(23)は、「苦しむ人々に手を差し伸べる団体が地域に多くあることを知りました。団体の皆さんと『一食運動』を通じて今後もつながっていきたい」と話した。
また、掛川教会は、青・壮年部、支部の代表者らで委員会を構成。「困難な状況にある人に寄り添い、安心して暮らせる社会の実現を目指して活動する団体」に焦点を当て、支援先を協議した。その結果、「森町ボランティア連絡会」「ひらかわ劇団」、NPO法人「ジョイントサークル かたくり」「よみきかせ会 ひまわり」「ぽけっと」「菊川市手話通訳者協議会」「読み聞かせボランティア ピノキオ」「諸井里山会」の8団体を選んだ。
12月1、15の両日、教会道場で贈呈式が行われた。1日には、地元住民の有志で結成された「ひらかわ劇団」の代表を務める宮城君代さんが活動を紹介。公民館で年4回、高齢者を対象に開催される「平川サロン」の参加者に、寸劇で詐欺被害の防止などを呼び掛けていることを一例に挙げ、「お年寄りが大いに笑い、語らい、元気を出してもらえる演劇を続けることで、笑顔や生きる希望の源となるよう浄財を生かしたい」と述べた。
同委員会の男性(64)は、「プロジェクトの参加によって『一食運動』がより身近に感じられるようになりました。今後も一人ひとりの尊いいのちが輝くような社会実現のお手伝いをしたい」と語った。