第1回日中宗教指導者交流が中国の北京市、雲南省で 庭野会長が出席
世界宗教者平和会議(WCRP/RfP)日本委員会と中国宗教者和平委員会(CCRP)の合意に基づくプログラム「第1回日中宗教指導者交流」が8月25日から30日まで行われ、同日本委の代表団27人が中国の北京市、雲南省を訪問した。立正佼成会から庭野日鑛会長(同日本委会長、代表団団長)、川端健之理事長(同日本委理事)が参加した。
両委員会は、友好的な交流と協力を強化し、相互理解を深めることにより、両国の善隣関係を促進し、共にアジアの平和に貢献することを目的に2015年7月、交流プログラムの実施に合意。5年の期間内に双方が相手国を訪問するというプログラムを継続的に行うことを決定した。第1回となる今回は、同日本委の代表団が、独自の文化、信仰などを持つさまざまな少数民族が共存する雲南省を訪問。中国の宗教コミュニティーへの理解を深めた後、北京でシンポジウムが行われた。
各地の宗教施設・コミュニティーを視察
同日本委一行は26日、雲南省昆明市最大の仏教寺院である円通禅寺を訪れ、雲南省佛教協会のメンバーと面会した。刀述仁・雲南省佛教協会会長(中国佛教協会咨議委員会副主席)らの案内で同寺を見学した後、懇談では日中両国の宗教者が恒久的な友情を育み、それを次代につないでいく大切さが強調された。
この後、一行は、同市内の中国天主教(カトリック)北京路教堂本堂を訪れ、楊紅昌神父(雲南省天主教愛国会教務委員会副秘書長)から中国カトリックの歴史などについて説明を受けた。
翌27日には同省内の麗江市に移動。28日、世界文化遺産に登録されている麗江古城を視察し、少数民族であるナシ族の文化や歴史を学んだ。
さらに北京では、29日に、馬英林・中国天主教主教団主席(カトリック大司教、CCRP副主席)と会食。30日には中国道教協会を訪れ、李光富会長(CCRP副主席)らと懇談した。また、白雲観(道観=道教寺院)を見学し、道教の歴史や精神などについて見識を深めた。