令和7年次「お会式・一乗まつり」(動画あり)

今年の「お会式・一乗まつり」には26隊3620人が参加し、活気あふれる行進を展開した
立正佼成会の令和7年次「お会式・一乗まつり」が10月19日、『ビビッド!』をコンセプトに東京都杉並区の本部施設周辺で開催された。日蓮聖人の遺徳を偲(しの)ぶとともに、法華経の一乗精神をもって「人を救い、世を立て直す」との生涯を貫いた庭野日敬開祖に追慕・讃歎(さんだん)・報恩感謝・継承・誓願を新たにする「お会式・一乗まつり」。当日は朝9時に「一乗行進祈願供養」が大聖堂で行われた後、「一乗行進」をはじめ多彩なプログラムが展開された。活気みなぎる雰囲気の中、国内外から集った参加者や見学者、地域住民らが笑顔と喜びを共にした様子を紹介する。
次世代へつなぐ 未来担う少年部員ら行進
今年のお会式・一乗まつりには、東京教区の各教会を中心に26隊3620人が参加した。万灯やマトイを中心とした活気あふれる行進に、沿道から約2万人が声援を送った。
午前11時20分、東円寺会館横で「発進式」が行われた。「発進宣言」を務めた品川教会のTさん(39)=青年婦人部長=は、自身が子どもの頃に参加した本会のお会式を回想。「“お会式って楽しい”――そんな気持ちが今の子どもたちに届くように、皆さんと一緒に明るく優しく温かく、元気に行進して参りましょう」と呼びかけ、「一乗行進」がスタートした。

各隊は万灯やマトイを中心に、特徴ある行進を披露した
コロナ禍を経て再開した一乗まつり。今年は、青年部の“お兄さんお姉さん”や祖父母世代の教会サンガ(教えの仲間)、家族と共に笑顔で行進に参加する子どもたちの姿が隊列を明るく彩った。
足立教会は、〈これからを担う子どもたちに活躍の場を〉との思いから昨年、少年部員らによる「鈴班」を結成。メンバーは、今年8月から毎月数回、練習を重ねて精いっぱい取り組み、当日は隊列の先頭で鈴の音を響かせながら元気な踊りを披露した。
鈴班12人のまとめ役で、振り付けを担当した青年婦人部員のHさん(39)は、幼稚園勤務の経験を生かし、子どもが覚えやすい一定のリズムで、楽しく踊れるよう工夫したという。またHさんは、子どもたちの笑顔で沿道に元気を届けようと、練習の時から「笑顔」を心がけ、一乗まつりで踊れることへの「感謝」を大切にするよう呼びかけてきた。「全員が最後まで笑顔で行進することができました。個性豊かな子どもたちの頑張りを目の前で見られ、感謝と感動の気持ちでいっぱいです」と語った。

家族や先輩サンガに見守られ、子どもたちも行進に参加
このほか、江戸川教会はベビーカーに幼児を乗せて歩くバギー隊が、横断幕を掲げながら横一列で行進。大田教会は、「子供隊」を結成して元気あふれる行進を披露した。
曇天を吹き飛ばすような華やかな隊列の中には、かつての子どもたちが親となり、次の世代へと思いをつなぐ姿もあった。豊島教会は、今年、『家族そろって笑顔の一乗まつり』をテーマに、少年部員らを中心に行進。母親と子ども二人を連れて3世代で参加したWさん(33)は、「自分が子どもの頃に参加したお会式が非常に楽しく思い出に残っているので、子どもたちにもその雰囲気を体験させたい」との願いで参加したと話した。
「お会式・一乗まつりを次世代へ」――。コロナ禍を経て、再び歩み始めた少年部活動と子どもたちの力強い一歩が、未来へと信仰の輪を広げていく。






