本会の環境配慮活動 昨年度の運用実績を発表
立正佼成会本部(東京・杉並区)はこのほど、2023年のRems(立正佼成会らしい環境配慮活動)の実績報告書を発表した。
Remsは、18年に始まった本会独自の環境マネジメントシステム(EMS)だ。「いのちの尊重」「共生の実現」「簡素なライフスタイル」を「基本姿勢」として本会が09年に公表した「環境方針」に基づき、16年2月まで取得していた国際規格認証「ISO14001」に沿って策定されたもの。教団本部の職員はこれまで、「環境配慮活動は菩薩行の一環」という認識のもと、国連の「持続可能な開発目標」(SDGs)への貢献を念頭に、事務庁舎をはじめ教団本部施設で生じる環境負荷の軽減に努めてきた。
報告書によると、教団本部施設で昨年消費されたコピー用紙の総枚数は161万6000枚。一昨年に比べて101万5000枚減少した=グラフ参照。職員がペーパーレス化を意識し、電子データを積極的に活用するなどした結果、事務所で勤務する職員数を制限していたコロナ禍の時期と同程度まで抑制できたと分析している。
一方、一般廃棄物量は1万420キロ、炭素排出量は91トンの増加となった。昨年、新型コロナウイルス感染症に伴う行動制限が緩和されて以降、本部施設で勤務する職員数はコロナ禍以前の水準に戻りつつある。Rems事務局では、各部署で任命されたエコリーダーを中心に、それぞれの傾向や業務に合わせた環境配慮活動を推進するとともに、職員の家庭での実践も視野に入れた啓発も行っていく意向だ。