唯仏与仏(92) 立正佼成会 庭野日敬開祖法話

「慈悲」の「慈」というのは、人を幸せにしてあげたいという気持ちで、「悲」というのは、人の苦しみを軽くして、救ってあげたいという気持ちのことです。人間のあたたかい感情は、この「慈悲」というものに発しています。

愛情も、いたわりも、思いやりも、つまりは「慈悲」にほかなりません。人とのふれあいのなかで、うれしいものの一つは「理解される喜び」です。その「理解される喜び」を、相手に味わっていただくことも、りっぱな「慈悲」の行です。

(『庭野日敬平成法話集2 我汝を軽しめず』の一節を抜粋して掲載します。今回は同書261ページから)

※『庭野日敬平成法話選集2 我汝を軽しめず』について
佼成出版社ウェブサイト https://www.kosei-shuppan.co.jp/book/b511184.html