唯仏与仏(61) 立正佼成会 庭野日敬開祖法話

近ごろの人は、よく「自我の確立」ということをいいます。それはいちおうもっともなことかもしれませんが、「素直」というのはそれより、ひとまわりもふたまわりも大きい、いやもっとかぎりなく大きいあり方なのです。

なぜなら、「素直」になりさえすれば、仏さまから授かっている「仏性」がいきいきと働き出すからです。せっかく「仏性」を授かっているのに、つい「私の考えでは……」と言い張るため、「仏性」がうしろに隠れてしまうのです。それでは、あまりにももったいないことです。

(『庭野日敬平成法話集2 我汝を軽しめず』の一節を抜粋して掲載します。今回は同書85ページから)

※『庭野日敬平成法話選集2 我汝を軽しめず』について
佼成出版社ウェブサイト https://www.kosei-shuppan.co.jp/book/b511184.html