えっ、これも仏教語!?(1) 【わたりにふね】渡りに船

「ここぞと思うときや少々困っている際に、考えてもいなかった手助けや都合のいいことが、それこそグッドタイミングで舞いこむこと」ですが、「渡りに船」の出典は、なんとお経典なのです。

該当する経文も、「渡に船を得たるが如く」。

そうなのです。『法華経』の「薬王菩薩本事品」に出てくる一節です。意味は、苦境(渡り)に立たされている衆生を、その困厄から救済するお経こそ法華経(船)である、ということです。

※参考文献
『暮らしに生きる仏教語辞典』山下民城・編/ 『仏教ことわざ事典』須藤隆仙・著

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